勤務開始前の消毒作業は「超勤4項目」には該当せず、労基法違反である

関東教職員ネット労働組合・執行委員長です。

今回は、「勤務開始前の消毒作業」についての話をします。

〇勤務開始前の消毒作業は超勤4項目にはあたるのか?

6月より休校措置が終了し、学校が再開されました。

学校再開に伴い、教員には通常業務のほかに新型コロナウイルス感染予防の対策も求められています。

そんななか、当組合のグループLINEでは、勤務開始前の消毒作業について、話題に上がりました。

組合員の一人が「それは労働基準法違反ではないか」と言い、別の一人は「給特法の超勤4項目に該当するので問題はないのではないか」と言ったのです。

どちらが正しいのでしょうか。

〇勤務開始前の消毒作業は超勤4項目にはあたらない

このケースの場合、結論からいうと、労働基準法違反であるといえます。

確かに給特法の超勤4項目には、「非常天災の場合」が含まれています。

二 教育職員に対し時間外勤務を命ずる場合は、次に掲げる業務に従事する場合であって臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限るものとすること。
イ 校外実習その他生徒の実習に関する業務
ロ 修学旅行その他学校の行事に関する業務
ハ 職員会議(設置者の定めるところにより学校に置かれるものをいう。)に関する業務
ニ 非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合その他やむを得ない場合に必要な業務

(出典:給特法第6条)

しかし同時に、その前提として、「臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限る」とあります。

今回話題に上がった消毒作業は、あらかじめ想定・計画できることであり、緊急性はありません。

ですから、このケースの場合、超勤4項目にあたらない=時間外勤務命令を行えないと解釈するのが妥当です。

〇感染対策を理由に法令を無視することは許されない

新型コロナウイルス対応で業務が増えることが想定されますが、感染対策を理由に法令を無視することは許されません。

言うまでもない当然のことになりますが、新型コロナウイルス対応についても、他の業務同様、労基法・給特法を遵守するなかにおいて、行われるべきです。

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